外食する時「美味しいより大事なこと」

 

今どきは、

おいしい料理屋さんいっぱいありますよね。

 

昔に比べて間違いなく多いと思うのです。

おいしいお店。

(というか、不味いお店ってあまりありませんよね。)

 

一方で、

にもかかわらず、

昔に比べて、お気に入りのお店は減っているような気がします。

 

おいしい店が増えたのは良いことだと思うのですが、

なんででしょうね?

 

なんか、

飲食店とお客様の距離が遠くなっている気がしているのです。私。

 

ひょっとして、

おいしくなった分、

何かが失われたのではないかしら?

 

今そう思っていて、

「じゃあ失われたのは何か?」について、

ちょっとしかめっ面したり、

しかめっ面してもその答えが思い浮かばないから、

わざとニヤニヤしたりして考えたりしているのです。

 

おいしい店が増えた要因はいろいろ考えられる。

 

まず、技術の向上。

コレはありますよね。

調理機器の品質の向上も含めて。

(技術が向上したから、心が失われたのかしら?)

 

そして、流通によって食材が鮮度よく、豊かになった。

これもありますよね。

(食材が良くなったから、味が良くなりすぎたのかしら?

食材が豊かになったから、食べるのに夢中になりすぎているのかしら?)

 

ですが逆にこんなのもあると思っていて、

おいしい料理を出せる人が増えたから、

飲食店が増えた。

 

だから、一つの店をじっくりと吟味することがあまりないとか、

あれもこれも楽しみたいから、そっちに意識が取られているとか、

たくさんお店があるから、一つのお店を大切にする理由が無くなってきたってこともありそうな気がしていて。

 

ぼくは、

おいしいものを作るって言うことはとても大事だと思うし、

そこに力を注いでいます。

 

でも、一方で、間違いなく、

「おいしいより大事なこと」ってある

って思っています。

 

ちょっと興味深いお客様の声を頂いたのでご紹介しますね。

食材を吟味して集め、それを活かして料理を提供しておられる姿勢に感銘を受けました。

その姿勢を何気なく話されるので、それに引き込まれてしまい、お料理が一層おいしくなりました。

匿名希望様

 

当店は、

普通のお店ではなかなか食べられない食材をご提供しています。

 

その食材は、実際は何が特別ということでもないのです。

 

誰でもご提供できる食材なのです。

 

ですが、手間を考えたり、コストを考えたりした時、あまり使われない食材です。

 

また、一般的でないため、知らない人も多い食材なのです。

 

ですので、お料理ご提供時に

「この方が作ったこういう食材ですよ」とか

「こんな生産方法をされているんですよ」とか

「こんな背景から生まれた食材なんですよ」とか

お話しするのです。

 

それをこのように感じてくださり、尚且つそれによって、

お料理が一層おいしくなったと。

なんかね。うれしいのもあるのですが、興味深いなって。

 

私は常々「料理とは物語である」と言っていますが、

まさにこのお客様は、物語をお召し上がりになっている。

そこがなんだかおもしろく思えるのです。

 

こういうものを大切にしたいなって。

 

さて、今日も物語を料理にします。

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

八王子無添加日本料理レストラン≪だしの和食 あじなお≫

店主 打味 直

 

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