「太陽や月の動き合わせてできる食材」の話

 

「太陽や月の動き合わせてできる食材」の話

 

今年もこれがスタート!

といっても

これ何かわからないですよね。ふつう。

 

これ

「干し数の子」って言うんです。

 

普通の数の子は「塩漬け」

これは「干し」

おんなじ数の子なのに全然違うんですよ。食感と味わいが。

 

なぜか?

 

ちょっと考えてみてください。

 

収穫した数の子を、塩漬けにして、それを塩抜きしたもの。

人工的に、効率的な保存方法です。

 

それに対して、

収穫した数の子を、10日ほど天日干しにして、それを戻したもの。

自然の力を借り、手間をかけた保存方法です。

 

それだけではなく、

太陽のエネルギーを取り込んでいます。

 

どう違うか?

 

乾物というのはすごいものです。

 

例えば「柿」と「干し柿」

≪うまみ≫と≪あまみ≫と≪食感≫が普通じゃない。

未知の領域に行っている感覚の味わいになります。

 

お天道様のちから。

 

人間の常識を超えたエネルギーです。

 

理屈では語り切れません。

 

まあ、百聞は一見に如かず

聞くと食べるのでは大違いです。

 

私も、仕入れでお世話になっている築地・伏高さんに教えていただかなかったら知りませんでした。

 

「使ってみたい!」

「食べてみたい!」

 

10日間、定期的にひっくり返しながら天日干ししていると、

生でやわらかい黄色の数の子が、カチンカチンの山吹色の干し数の子になっていく。

 

こういう話を聞くと、

料理人はその食材を使いたいくなるんです。

 

といか、料理人である前においしいもの好きだから、

好奇心旺盛だから、一度食べたくなるのです。

 

「使ってみたい!」

「食べてみたい!」

両方です。

 

食べてみたいと思ったら、、、

ご相談ください(笑)

 

p.s.

当店のおせちに入っています。

 

さらにp.s.

10日間天日干しした干し数の子を戻すのには、1週間かかります。

手間をかける価値を味わう料理とも言えます。

 

八王子めじろ台・無添加割烹レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直

 

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