料理の知恵を活用する~黒豆煮・さび釘編~

 

「さび釘」始めました。

じゃなくって、

さび釘を取り出して、

「黒豆煮」始めました。

 

おせち料理の黒豆を煮る時、煮汁の中にさび釘を入れるんです。

 

こういう理屈です

 

アントシアニンとの反応:

黒豆に含まれるアントシアニンは、鉄分と結びつくことで色調が変化し、

より深く濃い黒色(黒色沈着)になります。

 

色落ち防止:

煮込む過程で色が煮汁に溶け出してしまうのを防ぎ、

豆自体に色が定着します。

 

これによって、

黒豆が真っ黒でツルツルテカテカした、

おいしそうな煮豆に仕上がるのです。

 

ちなみに、

「錆びている」というのがミソで、

錆びているから鉄分が水に溶けやすいのです。

(錆びていないと効果が極めて少ない)

 

おそらく、

錆びた鉄鍋で作ったら、きれいな黒豆ができた。

でも、

鉄以外の鍋で作ったり、錆びていない鉄鍋で作ったら、

豆の色が落ちた。

のではないかな。

 

そこで、

知恵として身近な鉄分としてさび釘を使うようになった。

 

ここから導き出される知恵は、

「柔軟に考えて、簡易なものでより効果的に代用する」

 

だって、

年に1回黒豆を煮るためだけに鉄鍋を家に置いておくのは合理的じゃないですよね。

さび釘だったら場所も取らないし、準備や片付けもらくですものね。

あなたの家にはそういうたぐいのものありませんか?

我が家だったら、、、

と考えていると、意外にそういうものはありませんでした。

 

今の世の中は便利になっている

 

だから、

「柔軟に考えて、簡易なものでより効果的に代用する」

ものばかり溢れているのじゃないかしら?

 

その結果、

プラスチック問題や

森林破壊問題等が生じているのではないかしら?

 

だとしたら、

ここからさらなる新しい知恵が生まれてもよさそうですね。

 

例えば、

1年に1回、原始的なことをする。

とかね(笑)

 

原始的なことをしてみると、

意外に得ることが多い

 

なんかね、

「太古の人とコミュニケーションとっている」

みたいな感じになります。

 

これって貴重ですよね。

絶対現代では手に入らないものだし。

かえって新鮮な体験ですよね。

 

そこから何かが生まれる。。。

 

おせち料理作りは、そんな機会にもなりそうですね。

 

八王子無添加日本料理レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直

 

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