冬瓜を真っ二つに割った瞬間
お野菜を真っ二つに開いた瞬間
「神秘的」
って思うことが多々あるんだけど、
その理由の一つは「美しさ」。
ねえ。美しいでしょ。
「神秘的」な理由としてもう一つ気づいたことがあって、
それは内包された子孫「種」の存在。
種の段階ですでに、生きる気満々の気を放っている。
生きるって、
生まれるはるか前からすでに始まっているんだなと思うと、
なんだか気持ちまで果てしなくなっていきます。
この実も種も、未来へ続いていく。
そんな存在がこの世には無数にあって、
それぞれの物語が紡がれている。
そんなことを考えていると、
まったく仕事にならないので、
気持ちを「おいしい料理」に向けて、現実に戻ってきます。
冬瓜は≪だし≫が生きる食材。
≪だし≫で炊くだけでもおいしいですが、
さらにほかの素材や味を加えると冬瓜の個性が引き立ちます。
p.s.
種を捨てちゃうのは、気が引けるので、店内のシェアシードに置いています。
シェアシードは、理念だけでなく気持ちもシェアできるとより豊かになるかな。
八王子めじろ台・無添加割烹レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直
※シェアシード・・在来種・固定種・自家採取の種のシェアプロジェクト。