だしの和食料理人が「夏の終わり」を感じる時
夏の終わりに気づく瞬間。
それは、あなたにとってどんな時でしょうか?
例えば、
昼間のセミの鳴き声が聞こえなくたった瞬間
朝、ちょっと寒くて薄掛けをまとった瞬間
学生さんなら「夏休みの宿題がヤバい!」と思った瞬間かもしれません。
だしの和食料理人の私の場合、
「冷汁ではもう寒いかもな。。。」と思った瞬間。
どういうことかというと、
当店では、夏の間のコース料理の食事は冷汁にしているからです。
ごはんと
きゅうりと
大葉と
みょうがと
かいわれと
ねぎと
お味噌と
だし
これらで構成されている「冷汁」。
ご飯には、黒米を入れてさ。
お味噌は、麦みそと米味噌をブレンドしてさ。
冷汁に使うお味噌はもちろん自家製で手間もかかるのだけど、
そのお味噌には、
今年は太刀魚を焼いて入れているのさ。
なんか口調が気取ってきたけど。。
気にしないで。
ノッてきた証拠だから(笑)。
話を戻しますね。
「冷汁ではもう寒いかもな。。。」
あたたかい食事にしたほうが、体が喜ぶな。
って思った瞬間、
ああ「夏が終わるなぁ」と思うのです。
夏が終わると思うと
ちょっと寂しい気持ちになりますね。
「最後の冷汁」を
まかないで食べてたら、
女将と「やっぱりおいしいね」
気持ちに区切りがついたのか、
なんだか気持ちが落ち着いてきた。
夏の終わりの寂しさとともに、
秋の到来の喜びもひしひしと感じて来ていて、
「ああ、色々感じているんだなぁ」
と思うと、
とても嬉しくて、とても愛おしい気持ちになります。
なんだか前向きな気持ちになります。
お店をやっていて、
こういう時間がとても好きで、
大切なもので、
簡単には手に入らないものだと思って、
自分でも抱きしめて、
尚且つ、
ブログにも今日書きました。
うれしありがたいなぁ。
来週からは「だしちゃづけ」です。
八王子めじろ台・無添加割烹レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直
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