「芸術鑑賞」が料理に役立つ理由

永谷園のお茶漬けに入っていたカード覚えていますか?

 

小学校低学年の頃かなぁ。

 

有名なのは「東海道五十三次」だったと思うんだけど、

ぼくは「ルノワール」の絵が印象に残っていて、

なんとなく「ルノワール」いいなあぁ、と思っていたのです。

 

そしたらば、

 

東京駅近くにある、

三菱第一号美術館に、ルノワールが来ると、昨年知って、

「行きたい!行きたい!」

って思っていてようやく先日、一年越しで行けました。

 

いうなれば、

50年の年月を経て出会えたルノワール。

 

良かった。

 

何が良かったかは長くなるので書かないけど、

本当に良かった。

 

しかし!

 

もっと重要なことがあって、

ルノワールだけでなく、セザンヌも来る!

と。

 

というか、来たんです。

 

でもさ、

セザンヌのことを実はぼくは良く知らなくて、

少しづつ調べて、知識を得てから、行ったのです。

圧倒的なエネルギーをセザンヌの絵は放っていて、

それはきっとセザンヌの内面のエネルギーで、

だから、ルノワールもピカソもセザンヌを高く評価していたんだなと納得。

 

「セザンヌは実は絵が上手じゃない」と有名らしいですが、

上手下手って、一番大事なものじゃないよね。

ってあらためて気づいて。

 

だけど、おそらくまたすぐ忘れちゃうだろうと思うから今日はシェアいたします。

 

自分にとって大事なものを信じる力をいただきました。

 

信じ抜く力 かな。

 

まあ、上手下手って、やっぱちょっとは気にはしちゃうけどね。

 

p.s.

料理にも「信じる力」って必要なのです。

料理は慣れればなれるほど、考えることをしなくなりがちです。

しかしながら「微妙な味付け」「センスある盛り付け」「新しいメニュー」等は、考えることなしでは生まれません。

その時、考える時重要なのが「情報」なのですが、その「情報」の取り方が肝なのです。

「情報」をどのように見て、「情報」の何を得るのか?

これをしっかりしないと、ただの真似事にしかなりません。

つまり、知覚を鍛えないと新しいものは生まれないのです。

芸術は知覚を鍛えるのに、思考を鍛えるのに役立ちます。

また、新しい料理や味付け、盛り付けを意思決定する瞬間に必要なのが「信じる力」なのです。

自分の何を大事に生きるのか。

 

あなたにおいしい料理が届きますように。

日々精進いたします。

 

八王子無添加日本料理レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直

 

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