味醂の話。

 

9月の始まりだからなのか

 

夏の終わりを感じさせる台風後感覚だからなのか

 

なんか

 

始まりを感じさせるようなこと書きたいなぁ

 

と思っていたら、

味醂の在庫が少なくなっていることに気づいた。

 

「なんで味醂?」

 

きっとね

 

これから少しづつ気候が穏やかになっていくと

 

じんわりと感じるおいしさが嬉しいんじゃないかって、

 

きっと思ったんだね。

 

 

中国に実際存在した密淋(ミイリン)という甘い酒が、

日本の戦国時代の頃伝来し、日本中に広まったという説が味醂にはある。

「蜜淋」「美淋」といった漢字があてられたと言われる。

「淋」は、「したたる(滴る)」という意味。

つまり、蜜がしたたるような甘い酒という解釈。

 

甘いものが少なかった時代に「滴る甘さ」。

たまらないおいしさだったんだろうなぁ。

 

そして本物にしかない、たまらない香り。

本物を追求する醸し人を刺激したことだろうなぁ。

 

 

ちなみに私も刺激されている。

だから食の追求をしているんだろうね。

 

味醂を想い考えながら、おいしい秋の新メニューを考える。

この秋は、そんな冒険も楽しいかもしれないなぁ。

 

 

今日もあじなおブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

誰も知らないような小さな蔵がきっとあって、そこに冒険に行きたいなぁ。

 

八王子めじろ台・無添加割烹レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直

 

料理は「食材」と「料理人の腕」だけでできているのではありません。

調味料と調味料選びは、料理にとても重要なことです。

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