あなたは「幸福の醤油」をご存知ですか?
いつもありがとうございます♪
≪だしの和食 あじなお≫店主 打味 直です。
あなたは「幸福の醤油」をご存知ですか?
今日はちょっと醤油の話をさせてください。
おいしい料理を作るには、良い調味料は超大事。
和食の場合、醤油選びは超重要です。
あなたは料理にどんな醤油を使っていますでしょうか?
でも今日は醤油のメーカーや原材料の話ではありません。
醤油の種類の話です。
当店のある八王子、東京や関東圏に住んでいる人は、主として濃口醤油を使っていると思いますが、
ここでちょっと考えてみてください。
なぜ関西では薄口醤油を使うのか?
1分間じっくり考えてみてください。
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関東の料理と関西の料理を比較すれば、理由は簡単ですね。
まずは双方の醤油の違いを見て見ましょう。
関東の濃口醤油は「色が濃く」「香りが高く」「うま味が強い」という特徴があります。
それに対し、関西の薄口醤油には「色が淡く」「香り控えめ」「うま味控え目でその分塩分が少し高い」という特徴があります。
濃口醤油を使うと
「繊細な昆布だしの風味を消してしまう」「醤油の香りやうま味が強すぎて素材の味と喧嘩してしまう」「色が濃すぎて見た目の彩りが失われる」
そこで、色も淡く、香りも控えめの淡口醤油が誕生しました。
つまり、薄口醤油を使うと素材の持ち味を殺さない、素材の良さを活かした料理が作れるのです。
※だから薄口醤油が優れているということでは決してありません。念のため。
淡口醤油は、なぜ色が淡いのか?
簡単に言うと、醤油は発酵期間が長ければ長いほど、色が濃く、独特の醤油の香りが強くなっていきます。
薄口醤油は濃口醤油に比べて、もろみ(しぼると醤油になる、発酵するもの)に加える塩水を1割増しの量で作られます。
塩水が多い分、もろみが少し薄まり、色が淡くなる。
さらに低温で製造して、発酵期間や熟成期間を短くし、空気があまり入り込まないように注意することで、淡口醤油の淡い色合いが生まれるのです。
(結果、淡口醤油のほうが濃口醤油よりも塩分濃度が高くなります)
このようにできあがった淡口醤油は、昆布だしに良く合い、色が淡いので素材の色を活かすことができる物となりました。
また、さっぱりしているので素材の個性を活かした料理が作れる、ということです。
※淡口醤油はお刺身につけたりするつけ醤油、かけ醤油として使うのではなく、料理のために使われる醤油です。
幸福の醤油とは?
それは、醤油の種類を知り、用途ごとに使い分けること。
素材の良さを活かすならぜひ「薄口醤油」を使ってください。
濃口醤油だけでなく、薄口醤油も使うことで、素材、料理の楽しみ方が増える。
結果、何倍にも食事が豊かになります。
つまり、口が幸せになる。
口福(→幸福)の醤油になる。
という訳です。
すみません。
最後はダジャレです(笑)
おあとがよろしいようです(笑)
いつもありがとうございます♪
p.s.
化学調味料・うま味調味料も「料理のうま味を増す」ためのもの。
すなわち、素材の良さを殺しますので要注意です。
あなたの幸福料理のお役に立てましたら幸いです(´▽`*)
いつもありがとうございます♪
八王子めじろ台・無添加割烹レストラン≪だしの和食 あじなお≫
店主 打味 直