本年最初の仕事は「大根の葉っぱを刻むこと」(いや~いかした仕事だね!新年早々)
このまま冷蔵庫には入らないからね。
初荷があり、まず整理。やっつけ仕事はしない。
食材を大事に扱うことからすべては始まる。いのちですから。
ふと、スーパーにならぶ大根の気持ちになる
葉っぱを切り取られて陳列される大根たち
どんな気持ちだろう
そんなちとブルーな気分を振り払い仕事仕事。
うちの大根は全身元気な葉っぱ付き大根だから
大根の葉っぱもありがたい生命だから
わたしも大根もお客さまも喜ぶようにいたしましょう
刻んで刻んで干します
刻むという調理(和食の世界では打つと言います)
干すという行為は何もしていないようだけど、お天道様や空気さんやらそこいらの菌にお願いの自然調理
そしてじゃことごまと和えて「じゃこ菜ふりかけ」にする仕込み、これは職人の技
炊き立てのごはんとまぜて「じゃこ菜ごはん」で料理になる
これが最高に旨い
そして、どんな気持ちだろう? おまえ本当のとこどう思ってんだよ?
と大根の人生について再び考える
育てられ方も環境も種もお父さんお母さんもみんな違う大根さん達について考えていると、料理ってのは土から種からその前の大根から・・
大根の数だけ人生があって・・・と遡り、果てしなさにクラクラめまいがしてくる
そこで、目の前にいないスーパーの大根の一本一本にも皆違った人生があり、その一本一本に問うている時間などないことに気づく
「くだらん、勝手にしやがれ!」
大根に言わせりゃこんな感じか。
はい。目の前の「旨い」に集中します^^