4月1日に苗床に籾(お米の種です)を蒔き、早10日超。
一気に暖かくなった矢先の雪、そして3月に逆戻りの気候でした。
農をしていると、本当にありがたい久々の雨。天の恵みに感謝。そして久々の晴れ間に、本日、田んぼに行ってまいりました。
この季節から雑草は凄まじい勢いで成長していきます。少しづつでも草取りしているとあとあと楽なので、苗床の草取りをしました。
また、草や小動物の活動により脆くなっている畔を少しづつ直していきます。
田んぼに来るたびに感じる気持ちよさ。これはなんなんでしょう。 空気が良いとかだけじゃないです。
生命のエネルギーと地球のエネルギーと月のエネルギーと太陽のエネルギーとなんかすべてが集まってきているような感じです。
草取りをしていると、今日なんかは結構暑くてしんどいのですが、疲れたら田んぼに大の字になって4・7・8の呼吸(先日のサトケンさんのワークショップで教わった、4秒吸う・7秒止める・8秒で吐くという呼吸)をしていると疲れが取れ、どんどん作業できます。
すべてはひとつで、エネルギーは無限。いただけるだけいただきますが、わたしもそれを循環させているのでしょう。
ですが、作業中は「無」になります。
すなわち瞑想です。いまここに集中する。夢中で取り組む。すべてを忘れて作業してしまいます。
ですから、無理のない程度に・・・と意識しながら。
畔は、草や小動物の活動により、見た目以上に脆くなっていました。
慌てて畔直しに取り掛かります。時間もあまりないので、できるだけです。無理せず、自然や時間と対話しながら。
ああ、それなのに、春の陽気で気持ちよさそうに伸びている草を刈り、これまた春の陽気でうれしそうに活動している小動物の活動の場を奪う私です。
先日読んだ、さとううさぶろうさんの「あいをよる おもいをつむぐ」のソムヨットさんの草木への愛情。
今日帰宅後に読んだ「アイヌ式エコロジー生活―治造エカシに学ぶ、自然の知恵 」の『カムイノミ(神への感謝の儀式)』の時の、自然へのアイヌの心持ち。
そして、今日の草取り。それが一瞬にして繋がります。
田んぼや畑に入る前に、「ありがとう」の感謝を込めて。それから意識して田んぼ・畑と一体になり、草を刈ったり、踏んだりしよう。
それは、自然に対する愛であり、感謝であり、すなわち自分に対する愛であり、感謝。
同じ行為でも、心持ち次第で違うと思うのです。
気付けてよかったと感じるのです。
ありがとう。