「驚きを与える」
「英知を結集している」
「なにがしかへの愛を表現している」
仕事を通じて、自分を証明する必要はない。というか、それはしてはいけないことだ。
最大の敵は、常に自意識である。個性的であろうとするよりも、ただ無我夢中でやるほうが、結果として個性的な仕事が生まれる。
仕事とは自分を誇示する手段ではなく、自分と他人に対するギフト(贈与)であり、それが結果としてお互いを満たす。これは理想論だろうか。
贈り物は難しい。押しつけでは意味がないし、足下をみるなんてもってのほかだ。その人が欲しているけれど誰にも明かさずにいる、あるいは本人自身まだ気づいていない何かを「これ?」といって差し出すことができたら、それは最高のギフトになる。
この世界のあらゆる仕事がそのようにして成されたら、どんなにいいだろう。その時、仕事に対して戻される言葉は「ありがとう」になる。
「素晴らしい」でも「面白い」でもなく「ありがとう」という言葉が返ってくるとき、そこには何が込められているのか。その先を大切にしたい。
雇われて給料をもらっているだけで終わることなく、自分のやりたいことに自信を持ち、自分の能力をアピールする。
仕事を「自分の仕事」にするポイントは、仕事に自分を合わせるのではなく、自分の方に仕事を合わせる力にある。
正解は一つしかないという教育ではなく、プロセスは無限にあるという学問こそが大事なのだと思う。