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秋分 地心黄経180度、日心黄経0度~秋の彼岸~

地球暦が二十四節気のひとつ「秋分」をお知らせします。

春分から180度経過した、仲秋の半ばの地点です。

昼と夜の長さが同じになる「秋分」は、“暑さ寒さも彼岸まで”といわれるように、陰と陽の気が切り替わるとき。ここから夜の方が徐々に長くなっていきます。一年を一日にたとえると、今は「日の入」。夕暮れの空に思いを馳せる、最もドラマチックな季節です。

3月中旬の春分から半年が経って上半期が終わり、今日から下半期となります。3月中旬の春分が種まきなら、対極にある今は、開花し、成熟を迎えるとき。会計年度や学校年度の区切りでは、半期が終わって、折り返し。中間決算とともに、春に行った事業や人事の結果が出るときです。

「秋」は、結果が“明らか”になるとき、そして実りを“飽きる”ほど収穫をするとき。そして潔く“諦める”ときでもあります。

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◎ご来光を拝もう!

秋分は真東から太陽が昇るため、一年のなかで最もご利益のあるご来光といえます(春分も同様)。

この起点は太陽信仰の文明にとって一年のはじまりを意味する大切なときで、太陽の光線が地球に対してまっすぐに差し込むため、北半球と南半球に同量の光が当たり、昼と夜の長さが同じになります。陰と陽を同等に分かつ、バランスのとれたポイントなのです。

国民の祝日でもあるこの日。まずはご来光を拝み、太陽を身近に意識してみましょう。

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◎秋分は中道の象徴

中庸が心地よい秋分は、西方浄土を重んじる仏教でも「彼岸会」という最大の仏教行事の日であり、神社でも秋季皇霊祭という歴代の天皇を奉祀する重要な忌日となっています。

仏教における彼岸は、祖先を祀る他にも精神的に特別な意味合いをもっています。ブッダは厳しい苦行と快楽主義という両極を体験したうえで真理を探していましたが、あるとき、苦行している最中に、歌いながら通りかかった農夫から“弦は強すぎると切れる、弱いと弱いでまた鳴らぬ、ほどほどの調子にしめて上手にかき鳴らすがよい”と言われ、雷に打たれるような思いで真理を悟りました。
ブッダが悟ったことは、“無常”、すべてが変化し続けているというシンプルなことです。変化するという事実を認めないこと=「無知」が「迷い」を生み、「迷い」が「欲望」を生み、「欲望」が「執着」を生み、「執着」が「苦しみ」を生むという心理的な構図に気がつきました。両極端に走らない「中道」こそが大切なのだ、と。ブッダは35歳で悟りへの鍵を手にしました。
中道を行くということは、アンバランスや偏りを認めることでもあります。中道は、まんなかで静止して動かないことではなく、変化の動きのなかでつねにバランスを意識することです。風に吹かれ、揺れる木々のように抵抗しないというのは、自然のあり方の基本スタンスかもしれません。

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◎上半期から下半期へ、陽性から陰性へ

暑さも和らぎ、北半球はこれから下半期の冬を目指して進んでいきます。体感的に夏の気配も完全に終わりを迎え、昆虫や植物も秋の装いとなり、私たちの体調も変化します。夏は陰性の食べ物がおいしく感じますが、ここから陽性のものを積極的に取り入れるようにし、地球の運行に合わせて徐々に体を調整していきましょう。

陽性の食べ物とは、寒い環境で育つ野菜や土のなかで育つ根菜、オレンジや黄色の色味のもの、小さく水分が少なくかたいもの、塩分が多いものなど。また長時間、熱や圧力を加えたものや、日干しにしたものなども、陽性の度合いが高まります。野菜では、にんじん、ごぼう、玉ねぎ、れんこん、じねんじょや山芋など。調味料では、醤油や味噌や塩、飲み物では番茶など。魚介類など海のものも基本的に陽性です。

反対に、甘く冷たいアイスやコーヒー、ビールなどの酒類、果物などは陰性です。摂りすぎると体が冷えたり、血やリンパのなどの流れが滞ったりと、諸疾患の元になります。

昼と夜では夜のほうが陰性ですから、秋の夜長に合わせて、夜更かしも徐々に気持ちいい季節になってきます。“歴史は夜つくられる”というように、夜にアイデアやメッセージが降りやすくなるのもこれから。思想や思索など巡らせながら、夏の気分を締めくくるとともに、冬へ向かって生活の舵取りをしていきましょう。

 
秋の彼岸2015年9月20日~26日
 

秋分の日を中日(なかび)として前後3日間、合計7日間が彼岸の1週間です。

今週は太陽の光を意識してはいかがでしょうか。太陽から発せられた光は、およそ8分18秒で地球に届いています。その光の入ってくる角度は、地球の運行に合わせて毎日じわじわ変化しています。
夏至は、北回帰線の北緯23度から入射し、
冬至は、南回帰線の南緯23度から入射し、
地球の地軸の傾きぶん、1年かけて日当たりの角度が変わっています。

秋分のときは赤道の真上から太陽の光が差し込み、地球にまっすぐに光が当たっています(春分も同様)。1年かけて太陽の光のエネルギーは強弱を繰り返していますが、今日から1週間は、そのバランスがちょうど釣り合います。“陰”と“陽”の中間でシーソーがバランスするように、生活のなかで流すべきことと、留めておくべきことの調整を意識してみましょう。

今週を過ぎると夜のほうが長くなります。季節は冬へと向かい、下半期がはじまります。夏モードから冬モードへ、心身、衣食住ともに変化させていくときです。

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◎彼岸=日願

人の心は、移り変わる天気のように、喜怒哀楽があり、不確かなもの。日々の思いは、地球の運行とともに軌道に刻まれます。波が寄せては返すように、思い出されたり、忘れたり、積極的になったり、消極的になったりと、変化しています。

思いを明確にかたちにし、願をかけるきっかけとして、日付は生活のなかに身近にあります。一年のなかでも、陰と陽のエネルギーが釣り合うこのときに願をかけることは、中道のバランスを得ることにつながります。

願かけは古くから日本人が行ってきた風習のひとつで、昔から「困ったときの神頼み」という諺があるように、心配事や悩みがあったとき、良い方向へ運を開けるよう、神や仏に願うことです。おまじないと違うのは、自分自身に何かしらの試練や苦行をかけるという点です。たとえば、願い事が達成できるまでは精進する(禁酒禁煙やダイエットなどもこれにあたります)、願いがかなうまで毎日神社に参拝に行く(お百度参り)など。

もちろん、願かけをすれば心配事や悩みが必ず解決するわけではありませんが、困難に立ち向かおうとする真摯な意志を強くもつことが、それを乗り越える可能性を生み、ひいては奇跡を起こす力となるのです。明確な願があれば、このチャンスに紙に書き起こしてみましょう。

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