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「アイヌ式エコロジー生活」

とても良い本なので、紹介させてください。

アイヌ(または、他の先住民族)を知り、理解を深めることは、自然との共生に向かう、今後のわたしたちの暮らしに大いに参考になるはずです。

 

「アイヌ式エコロジー生活」治造エカシに学ぶ、自然の知恵  さとうち 藍/著  関戸 勇/撮影

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浦川治造さん。アイヌのエカシ(長老)と作者が行動を共にしながらの、アイヌの儀式や生活様式、考え方や想いについて語られています。

物語形式でありながら、ドキュメンタリー的な側面もあり、視点が美しい景色に移ろったり、突然、エゾシカが目の前を華麗に走り去ったり、

治造エカシとの目を合わせた真剣な瞬間になったり、一緒に祈ったり、大笑いしたり。

自分が、治造エカシと一緒にいながら対話し、学び、自然と一緒に生きているかのように感じられて、とても感覚に訴えるように作られています。

作者のアイヌに対する想いは、治造さんの想いを伝えることに終始しているように感じます。そしてその想いがわたしにダイレクトに届きます。

1ページ毎にとても美しい写真が挿入され、学びながら、想いをはせ、感じながら、厳しい現実を笑顔で生きる、そんな自分に出会えた気がします。

何度も出てくる「カムイノミ」(カムイ~神様~に祈る儀式)。とても大事なことだから、忘れてはいけないこと。

わたしたちは本当に大事なことをすぐ忘れてしまうから。

そして「アイヌプリ」(アイヌらしい暮らし)。自然と共に生きる暮らし。愛し愛される暮らし。

わたしたちは、きっといつまでもは続けられない暮らしを、今続けようとしている。

 

アイヌ関連の本は専門書というか、学者の研究論文みたいな本が多く、一般の人にはなかなか理解がむずかしいものが多いですが、

この本はわかりやすく、深く、実際の生活の参考になり、なおかつ、おもしろくて読みやすい!です。

アイヌ式エコロジー生活は、わたしたちが忘れていたものをとりもどすきっかけになるでしょう。

わたしたちは新しい何かを探し求めるのではなく、やはり本来の姿にもどるべきなのだと強く感じました。

興味のある方はぜひお読みになってください。

 

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